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保育園で加配を勧められたこと

小学校入学まで
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加配を勧められた

年少の秋、先生との面談で

『来年度、加配をつけませんか?』

と言われました。

加配(かはい)制度とは

障害がある子どもや集団生活に馴染めない、意思疎通ができないなど園生活を送るのに支援が必要な子どもをサポートするための制度。その際に、保育所・幼稚園・認定こども園で臨時にクラスに配当される保育士を加配保育士という。

参考資料:加配保育士がとらえる特別支援保育の課題と他機関との連携

加配を決めた理由

とてもショックでした。

ですが、当時の息子は単語が言える程度で先生やお友達と意思疎通がとれているとは思えませんでした。
とにかく言葉の成長が遅かったです。4歳の誕生日を迎えても、言える単語は30個以下くらいだったと思います。

ただ【加配】という言葉は知っていても深くは知らないため不安な気持ちがいっぱいでした。

私の頭の中では
配をつける=障がいがある
となってしまい、相当落ち込みました。
息子は障がいを持っているんだ、と。

ただ、答えは決まっていました。
加配をつけてもらう。

私から見ても息子に加配が必要なことは明らかでした。
そして、先生方を信頼していましたし、その先生方から見て加配が必要と感じるのであればそれに従うほかないと思いました。

加配の手続き

加配の申請方法

私の住んでいる自治体での加配の申請方法は、加配を希望する内容が書いてある紙に保護者の氏名を記入し印鑑を押すだけでした。
診断書などは不要でとても簡単に申請することが出来ました。

加配の申請方法

まずは通園している園で加配制度を利用できるかを確認します。
利用が可能であれば、必要書類に記入をし園を通して申請をしてもらいます。
あとは、認定結果を待つのみです。

申請の際の注意点

私の場合は、先生から提案をして頂いたこともあり認定がおりるまでとてもスムーズでした。
ですが、自治体で内容が変わるため確認をすることが大切です。

加配保育が可能かどうかを園に確認。
障がい者手帳、療育手帳、通院先の診断書が必要かどうか。
必要な場合は、手帳の取得にかかる時間や診断書をもらうために行く病院の予約がいつ取れるか等も注意する。

費用に関して

保護者が費用を負担することはありません。
加配を実施する園に対して補助金が支払われるため個人の負担はありません。

加配をつけた結果

加配をつけてもらった年中の1年間、楽しく保育園に通うことが出来ました。

年中の時には会話ができるようなりましたがお友達とのやり取りで難しい場面も多く、加配の先生のおかげで大きなトラブルに発展することなく穏やかな園生活を送ることが出来たと思います。

息子を見守り、困ったときはサポートしてくれる先生がすぐ近くにいるという安心感は親の私だけでなく息子自身の心の安定にも繋がったと思います。

加配をつけるメリット

  1. お友達とのトラブルが少なくなった
  2. 行動や言動に落ち着きが出た
  3. グンと伸びる時期があり成長した

お友達とのトラブルが少なくなった

近くに先生がいてくれることで、お友達とのトラブルを未然に防いでくれる可能性が上がります。
年中の1年間で、トラブルは1度だけでした。

そのトラブルは自分の作ったブロックが壊されると思いその子におもちゃを投げたという内容でした。大事にも至らず、先生が近くにいたことでそれに至った経緯までしっかり把握してくれていました。

もちろん、後日そのお友達のお母さんにはしっかりと謝罪をして許して下さいました。

行動や言動に落ち着きが出た

息子は加配の先生を困ったときに助けてくれる人、心を許せる人として認識していたと思うので気持ちの浮き沈みもなくと安定した日々を過ごせていました。

それが言動や行動にそのまま影響したと思っています。

グンと伸びる時期があり成長した

言葉の発達がグンと伸びて、楽しく会話ができるようになったのはとても大きな成長でした。先生がいつも近くで言葉をかけて下さったおかげです。

この場面ではこの言葉を使うという、行動と言葉が一致したことで頭に入りやすかったのだと思います。
集団生活の中で使う言葉は、家庭の中では出てこないものも多いので加配の先生にとても感謝しています。

因みに、冬の発表会では見事に自分の役割を果たし最後までやり切りました。
加配の先生も近くにいなくても大丈夫だと思ったからか、当日は息子ではなく他の子の補助に入っていたくらいです。

加配に悩まれている方へ

加配に関しては、色々な意見や考え方があると思います。子ども1人1人の性格や特性が違うのと同じで、各家庭で考え方や判断が異なるのは当たり前だと思います。

私が悩んだ1番の原因は、
『加配=障がいがある』という方程式でした。

要するに、障がいを認めたくないという気持ちです。

『加配は誰のためにつけるの?』
自問自答しました。


落ち込んでしまうのは、自分が現実を受け入れたくないという気持ちと他の人からどう思われるんだろうという他者の目線を気にする自分がいるから。
自分の気持ちが支配して本来の目的である息子の成長を促すため、楽しく園生活を送るため、ということが見えなくなっていました。


『加配をつけるのは息子のため。』


それ以降もこの時に似たような気持ちになることは度々あって、頭では分かっていてもそれを素直に受け入れることが出来ない時もあります。


でも最後はやっぱりこう思います。


『息子が楽しく過ごすことができれば、息子らしくいられるなら、それが一番いい』


それをいつも、息子の笑顔が教えてくれるような気がします。

※この記事を見て下さってる方はきっと、お子さんの事を考えて悩んでいらっしゃる方ばかりだと思います。決して加配を勧めたり、加配をつけない事が間違っているという意味ではありません。これは私個人の考えであって、正解はなく、お子さんの事を考えて出した答えならそれが一番だと思っています。

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