発達検査をしたきっかけ
年少の時、担任の先生からすすめられました。
『一度、発達検査を受けてみませんか?』
言葉が遅いこと以外は何の問題もないと思っていました。
ですが、当時4歳の息子は単語を少し言える程度だったので他の子に比べて発達が遅れていることは明らかでした。
発達検査までの流れ
検査の予約
病院ではなく、在住の市(発達支援課)を通して行うものでした。
保育園の先生を通して予約をしてもらい、約1ヶ月後には検査を受けることができました。
今回の発達検査は、発達の状態や苦手なことを知り保育に役立てるためという目的で行われました。
費用について
今回は市を通しての検査のため、費用は一切かかりませんでした。
費用に関しては、受診する機関や検査の種類によって異なります。
息子のように公的機関の場合は無料で受けられることが多いです。
医療機関で受診をする場合は保険が適用されるか実費かによって費用は大きく変わってくるので、事前に確認するといいと思います。
発達検査当日
検査の種類
受けた検査:新版K式発達検査2001
新版K式発達検査は2020年12月に改訂されていますが、検査を受けたのは9月でしたので改訂前の2001です。
検査の内容
検査は別室で行われるため横で見ることはできませんでした。
息子は、嫌がることなく1人で入室し最後まで検査を受けることができました。
息子の場合は体を動かしたり、積み木を使った課題や絵カード見て答えるといった検査内容でした。
3歳児健診の時と似たようなイメージです。
検査内容は、検査を受ける子に応じて検査者が選んで出すため必ずしもこの内容が出るとは限りません。あくまでも、参考の1つとしてご覧ください。
検査後
検査が終わった後、担当の心理士さんが検査中の息子の様子を教えてくれました。
その場で結果は出ないので、後日改めて結果を聞きにいきました。
検査結果
結果
「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3つの領域があり、生活年齢(実年齢)に比べて発達年齢に遅れがありました。
姿勢・運動
ケンケンは出来ませんでした。ケンケンの意味をわかっていないのか出来ないのか、楽しそうにジャンプをしていたようです。
家ではケンケンをしていたように思えたのですが、試験当日は出来なかったようです。
認知・適応
視覚的に物事を理解したり、形を把握したりする力。
積み木を使っての簡単な模造はでき、折り紙も途中までは真似をして折ることが出来ました。
「分かりやすい内容であれば他者の行動を真似ることが出来、意欲も出てきた段階だと思われる」と記載がありました。
言語・社会
言葉や人との関わりの力。
絵カードを見て答える問題はすぐに言葉が出てくるものもあれば、そうでないものがありました。
色の名称は、色を答えることは出来ませんでしたが「○色はどれ?」の質問には答えることができ、色の理解は出来ていました。
「大きいのはどっち?」などの、長短や大小の理解も出来ており選ぶことが出来ました。
発達検査の結果を踏まえて
分かったこと
視覚的情報の方が息子の中で優位にあるという事がわかりました。(視覚優位)
耳からの情報より目から入る情報の方が頭に入りやすいということです。
見る力がつよい分、視覚的情報が多いと刺激になり注意が逸れやすいという欠点でもあります。
当時、視覚優位なのか聴覚優位なのかと考えた事などなかったので、とても参考になりました。
言語に関しては、他者を意識し言葉を発しようとする意欲が出てきている段階という事も分かりました。言葉の語頭を伝えるなどヒントがあれば言えそうな様子があったそうです。
改善点
必ず息子の視界に入ってから話しかけたり、物を見せて説明したりと環境とをえてから話を始めるようにしました。言葉の発達が遅れている息子にとっては、この方法がとても有効でコミュニケーションがとりやすくなりました。
検査を受けて思ったこと
結論として、受けてよかったです。
結果が出たときは、予想以上の発達の遅れに落ち込みました。特に数字で表されるほど酷なものはないと思いました。
それでも良かったと思えるのは、息子の苦手な事や特徴が客観的に把握できるということです。
苦手な部分に合わせた支援ができるので、成長を促すことに繋がります。
それが息子のためであって、少しでも成長するための近道に思えました。
結果を見て落ち込みました。ですが事実を受け止めて向き合ってきたからこそ、今の息子は毎日を楽しく過ごせているのだと思います。