発達グレーゾーンの息子は、言語の発達が遅く3歳の時点で限られた単語しか話せませんでした。
その息子に行った発語を促す方法と、会話ができるようになるまでの道のりを紹介しています。
発語状況について
入園当初はほとんど喋れなかった息子も年中になると簡単な会話が出来るまでに成長しました。
定型発達の子に比べて、発語から会話ができるようになるまでの期間が長くゆっくりでした。
ですがその分、喜びも2倍です。
とにかく息子と会話が出来ることが楽しくて嬉しくて仕方ありませんでした。
言葉の成長を促すために意識して行った4つのこと
何でも言葉にして話しかける
子どもが指差したり、何かを伝えようとしてくれてる時は子どもの気持ちを代弁するかの様に話しかけました。
例えば、飛んでいる蝶々を指差している時は『蝶々が飛んでるね』などです。
息子が返事をしてくれる訳ではないので、ほぼ私の独り言状態ですが気にせずたくさん話しかけました。
ゆっくり分かりやすく話す
自分ではゆっくり話しているつもりでしたがそれはあくまでも自分目線でしかありませんでした。
先ほどの蝶々の例で説明すると、普通なら『蝶々が飛んでるね』の文をゆっくり話すイメージですが、そうではなく『蝶々が……飛んでるね』と「蝶々」と「飛んでるね」の間に一呼吸おくイメージです。
短い文で明確に話す
これは「ゆっくり分かりやすく話す」に少し似ているのですが、3語文くらい話せるようになった時に私がぶつかった壁です。
もう大体の言葉が分かってきており、3語文も話せるくらいの状態で私も少し気が緩んできた頃でした。
私の言ってることがあんまり伝わってない様な気がして、言語聴覚士さんに相談しました。
そこで初めて気づいたのですが、どうやら私の話す内容が長く分かりにくい様でした。
例えば、『今日はいい天気だから公園に行こうか。暑いから帽子を持っていった方がいいね。帽子を持ってきてくれる?』
これをアドバイスを踏まえ言い換えると、『公園、行くよ。帽子、持ってきて。』
シンプルイズベストです。
極端な事を言うと、主語+動詞くらいで接続詞「公園に」「帽子を」は使わずに単語だけで話すイメージです。
私自身はお喋りな方なので、伝えたい内容に対して色々と付け加えてしまいがちでした。どうやらそれが間違いで、本当に伝えたいことが息子には伝わりにくくなっていた様です。
質問をたくさんする
保育園での出来事をはじめ、聞かなくても分かっている事でもあえて『どっちがいい?』と聞いたり、何でも質問をしました。
『あれは何?』という質問は、どこまで理解しているかを把握することが出来るのでオススメです。
因みに、7歳になった今でも同じ様な質問はよくします。
内容によりますが『これって何だっけ?』とあくまでも(私が忘れちゃったから教えて下さい)というスタンスで聞いています。
たまに、知ってるはずだと思って聞いたら知らなかったりする場合もあります。ほぼ毎日に近いくらい何かの拍子でこんな感じの質問をしています。
意識して取り組んだ結果
取り組んできた結果、5歳(年中)の時に急にポンっと伸びる時期がありました。
冬休み明けに登園した時に、『話すのが上手になったね!いっぱい喋るようになった!』と先生が驚いていたのを覚えています。毎日一緒にいた私でさえも、すごく喋れる様になったなぁと感じていた時でした。
あくまでも我が家の場合ですが、上記の4つを意識して過ごした事に少なからず意味があったと思います。
中でも言語聴覚士の先生に教えて頂いた、「3.短い文で明確に話す」は伸び悩んでいた時期にとても有効的でした。
余談ですが、その名残なのか注意する時は今でもその言い方をしています。ダラダラと文にして伝えるのではなく最小限の単語で短く言います。これがよく効きます。
言葉のシャワーを浴びせるだけではダメなんだね!
「ゆっくり、短い文で、明確に」が大切!
言葉の成長のために意識したことは息子が7歳になった今でも少し形を変えながら実践し続けており、その効果が言葉を促すためだけのものではない事にも気づきました。
発達の遅れに気づくまでは、息子と会話をすることなんて当たり前にできると思っていました。
息子の言葉の発達が遅くなければ気付けなかた事、学べなかった事も多く、息子のおかげで私も成長することが出来たと思います。