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発達グレーゾーンの息子が小学校入学前に受けた療育の内容。意味のある療育だったと思う理由とその効果について。

小学校入学まで
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療育とは?

療育とは?

「医療」と「教育」を表している造語。
障害を持っている子どもに対して自立して生活できるように、それぞれの困りごとに合わせて支援を行ない発達を促していくこと。

児童発達支援は、障害のある子どもに対し、身体的・精神的機能の適正 な発達を促し、日常生活及び社会生活を円滑に営めるようにするために行 う、それぞれの障害の特性に応じた福祉的、心理的、教育的及び医療的な 援助である。具体的には、障害のある子どものニーズに応じて、「発達支援 (本人支援及び移行支援)」、「家族支援」及び「地域支援」を総合的に提供 していくものである。

【児童発達支援ガイドライン|厚生労働省】

療育に通う基準

明確な基準はなく、基本的には18歳以下。
身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)のいずれかに該当する障害のある子どもが療育の対象となります。

公費で療育を受ける場合、自治体から発行される『受給者証』が必要です。自治体によっては、医師の診断書が必要な場合もあり、療育の種類によっても申請方法が異なるので自治体に確認をしておくといいと思います。

初めての療育

年少の時に、担任の先生から勧められました。
市内の保育園で発達が気になる子を対象とした療育の場が設けられるという内容で、それに参加してみませんかという事でした。

療育の詳細
  • 受給者証がなくても参加できる
  • 毎週1回の頻度で合計5回程度
  • 当時1歳の次男は別室で職員の方が見てくれる
  • 加配の先生も一緒に参加してくれる
  • 保護者は別室から様子を見ることができる

とても有難い話だと思い、参加をすることにしました。

療育の内容

主な内容、目的

参加したのは息子を含め5人でした。
子ども達が療育をしてる間、保護者同士で情報共有をする時間や作業療法士の先生からお話を聞く時間があり残った時間は別室から子ども達の様子を見ることが出来ました。
大体、1時間半から2時間くらいだったと思います。

療育の目的

小さな成功体験をたくさん積んで、自己肯定感を上げること

運動、感覚面(体の使い方)

様々な遊具がある部屋で体を使って遊ぶ。この時、『自分の順番が来るまで座って待つこと』も同時に練習しました。

  1. 傾斜のあるところを登る
  2. 凹凸のあるブロックの上を落ちないように渡り歩く
  3. トンネルをくぐる
  4. 大きなブランコに乗る
  5. 体の大きさくらいあるバランスボールを使って遊ぶ

認知、社会面(約束や決まりごと)

みんなの準備ができたら保育園の先生と子ども達がそれぞれ1組になり、1列に並んで教室へ行くという流れで療育が始まります。
主に、順番を待つなどの基本的なルールをあらゆる形で楽しみながら教えてくれていました。

ポイント
  • 順番に並ぶこと
  • 一列に並ぶこと
  • 足跡マークに合わせて真っ直ぐ立つこと(マークで立ち位置を分かりやすく)
  • 名前を呼ばれたら大きな声で返事をする
  • 真っ直ぐ椅子に座っていられるようにする
  • 先生の話を聞く練習(絵本を読んだ後に質問されていました)
  • 課題が出来たら、自分のカードにシールが貼れる

シールを貼るカードに関しては、保育園の先生がその子の好きなキャラクターなどをかいたオリジナルカードを毎回作って下さいました。先生には本当に感謝しています。
シールを貼れる達成感と同時に、今の進行状況が目で見て分かることも大きなメリットだと感じました。

知能、言語面(コミュニケーションを含む)

療育の先生と1対1で指導を受ける時間もあり、他の子が指導を受けている間の待ち時間は簡単な課題に取り組んでいました。
また、先生を含む全員で輪になり歌に合わせた手遊びなどで隣の人と手を繋いだりタッチをしたりして他人とのコミュニケーションを学んでいました。

ポイント
  • 待ち時間は穴の中に物を入れたりする単純な作業(指先を器用に使う練習)
  • 個別指導のときはその子に合わせた課題を出してくれる
  • 他の子とのコミュニケーションや関わり方を学ぶ

療育を終えて

感想

全員が1回も欠席することなく参加することが出来ました。
それぞれ加配の先生が一緒なので安心して参加でき、加えて子ども達と先生の信頼関係が厚いことも目の当たりにしました。先生方、本当にいつもありがとうございます。

5回という少ない回数にも関わらず、最終日には全員が立派に成長していました。
そして変わったのは子ども達だけでなく、私自身の考え方も大きく変わりました。
当時の私は、会話もままならない息子にどうやって教えていけば良いのか分からず、出来なくても仕方がないという考えもあり過保護、過干渉になっていたと思います。

『この子達は出来ないのではなく、やり方や方法が分からないだけで丁寧に教えてもらえればちゃんと出来る子たちなんだ!』

それを身をもって実感しました。
とても意味のある時間を過ごすことができたと思います。

成長ポイント
  • 集団行動ができなかったが、全員がまとまって行動できるようになった
  • 先生の指示が1回で通るようになった
  • 座って順番を待つことができるようになった
  • 集中できる時間が以前より長くなった
  • ソワソワ、ふわふわしていたが落ち着きが出てきた
  • 保護者は子どもに対しての指導方法や向き合い方を学ぶことが出来た

その後の様子

その後も、園生活の中で継続して指導して下さったこともあり学んだことが定着していきました。
加えて、私自身も困った時の声のかけ方など療育の先生を真似しながら向き合いました。
その場だけで終わりにせず、継続して教えていくことにも大きな意味があるのだと思いました。

最後に

当時の私は、「発達障害」や「療育」に関しての知識はなく、次男の子育にも追われ精神的に余裕もなかったので自ら療育について調べたり動いたりすることはありませんでした。
なので今回声をかけて頂いたこと、参加出来たことを本当によかったと思います。

一般的には、早期療育が大切とも言われています。

障害のある児童の育成については、できるだけ早期に、適切な医療的リハビリテーション、指導訓練などの療育を行うことにより、障害の軽減及び基本的な生活能力の向上を図り、自立と社会参加を促進している。
 保健所及び市町村は、障害をできるだけ早く発見し、療育するため、3か月、18か月及び3歳児検診を行っている。このような我が国の乳幼児検診システムにより、優れた成果があげられている。

【障害児に対する早期療育及び教育|内閣府】

その子が持っている特性、住んでいる地域など様々な条件が違うので一概には言えませんが、悩んでいる方がいたら療育に対して少し前向きに考えてみるはどうでしょうか。

少なからず私たち親子は5回という少ない回数にも関わらず、たくさんの事を学び、成長することが出来たと思っています。

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