参加をやめた運動会
半分は楽しみ、もう半分は不安で迎えた当日。
私の心の準備が足りなかった。
みんなと同じようにダンスが踊れない。
というより、参加してない。
あぁ、やっぱりそうなるか……
運動会当日
なんと、加配の先生が体調不良でお休み!!
これは、ピンチですね!
入場
なんとかみんなと一緒に並んで入場出来た。
よし!
お遊戯
みんなで輪になり、かんたんな踊り。
あれ?座ってる?
まぎれもなく座っているのは息子。
かけっこ
負けたらすごく怒るだろうな……
不安しかない。
息子の順番は2番目のはずだけど、もうすでにスタートラインに立ってる!
先生は何事もないかのように、息子の名前も紹介してくれて1番目に走らせてくれた。
あまりにも自然すぎて、もはや初めから1番目だったのかなと思うほど。
先生が神対応すぎる!!
そして、結果は同率1位で大満足な息子。
ダンス
かけっこ終わってこっちに来た息子。
(多分、1位とって褒めてほしくて)
もちろん、褒めて『最後のダンスがんばろう!』って言った。
でも、なぜか全く離れないし、なんか不機嫌……
ダンスが始まっても参加しようとせず、
一旦、どこかへ行きました。
結局それ以降、私からはなれず運動会終了。
うんうん。予想の範囲内!今さら驚かないよ!
ダンスをしなかった理由
練習は、参加する時としない時があると先生から聞いていた。
それから、ダンスの時につける飾りが嫌らしい。
頭と手首につけるのが嫌みたいで、最初は嫌がってたけどつけれるようになったと聞いていた。
当日は参加しなかったから、それ以前の問題だね!
- 飾りをつけるのが嫌
- みんなで一緒に踊るのが嫌
- ちゃんと踊れないから嫌(振りを全部覚えていない)
- 気分が乗らないから嫌
- 楽しみにしていたかけっこが終わったからやる気がゼロ
母の涙
会場では、ただ笑うしかなかった。
かけっこは1番になったし、それだけでもすごい!
そう思い込ませて、複雑な気持ちにフタをした。
けど、夜になって色々と思い返したら
涙がポロポロ……
『くやしい!』という気持ちが込み上げてきた。
それに加えて、他人に同情されたり噂されたりしていると勝手に思い込んでいた。
誰もそんなこと思ってないよ!
他人って意外と何も気にしてないよ!
頭では分かっているんだけど……
たくさん励ましてもらったけど、やっぱりこの気持ちの扱い方はむずかしい。
心の対処法
今思えば人と比べてどうするんだ!
ダンスが出来なくて困ることあるのか!
って分かるし、理解できる。
でもね、当事者しか分からない気持ち。
あの複雑な気持ち。
笑うしかないってこういう時に使うんだって心の底から思った。
だからこそ、できる限り心構えをしっかりして当日を」迎えたい。
- 全く参加しないという状況も想像しておく
- 1つでも参加できたらすごいと思う
- 他人の目は気にしない(周りを見ない)
- 出来れば1人ではなく誰かと行く
- ごほうび作戦(うちはこれでかけっこは頑張れた)
- 話のネタにして笑い飛ばす
最後は、泣きたかったら泣く!
これに限る!
そんな息子も1年後、年長の運動会では最初から最後まで全てやり切ることが出来た。
大丈夫!
成長のスピードは違ってもちゃんと成長してる!
他人と比べない。
発達障害であろうが、グレーゾーンであろうが、定型発達の子であろうがそこに違いはない。
他人と比べ続ける人生は、悲しいし息苦しい。
親である私が教えていくべき事なのに。
息子を通して、親としてもっと成長させてもらおう。